フックを試してたら、中津川ダム上で綺麗なイワナをGET!!

7月の金峰山川で惨敗を喫してしまったので、あれからリベンジにい燃える日々!! w

その原因がようやく判明したのは、何時もの中津川ダム下での出来事でした。

8月上旬、日向橋の下流の流れの中を攻めていると、大物のヤマメがヒット!!

合わせもバッチリ決まり、久々の大物に、しかもこの釣れない時期に、思わず「にたぁ~」となりながら引き寄せていると、目の前の落ち込みで少し水圧が掛かったかなぁ  と思った瞬間、引いてる手がスーっと軽くなってヤマメがそのまま流れの中に消えて行ってしまった。。。

なんで???

ヤマメは抵抗することなく静かにしていたのに。。。

ありえない!!

めちゃ、ショック!!

というのが頭の中をクルクル回ってましたが、まずは冷静に考えて見ることに。

原因は下手くそ!! まぁ、それは事実なんですが。。。 (^^;

じゃなくて、状況からフックを疑うしかない。 確認してみると、やっぱり!!

フックのバイド(カーブしてるところ)が少し開いてる気がする。 手で広げてみると、簡単に広がる。

これじゃ、バレるわ~

今までもバラしが連続するときがありました。しかも大物に限って。。。 その時は、自分が下手くそだから程度にしか思ってませんでした。 が、よくよく思い出してみると、バラシのが多い時って、今回と同じフックを使ってた気がする。

原因はフックか??

と言う訳で、今回はメジャーなドライフライ用のフックをいろいろ試して、自分の未熟さをカバーする為、バレにくいフックを見つけだし、金峰山川のリベンジのを成功させることに!! w

試したフックは、こちら!

TMC206BL #10

Gamakatsu R17-3FT #12

VARIVAS 2120WB #10

VARIVAS 2200BL-B #10

 

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左から順に「TMC206BL #10」「Gamakatsu R17-3FT #12」「VARIVAS 2120WB #10」「VARIVAS 2200BL-B #10

メジャーなフライ用のフックメーカー3社の主力バーブレスフックをピックアップしてみました。
フック名をクリックすると各メーカーの商品ページへリンクします。詳細はそちらでご覧ください。
サイズをそろえたかったのですが、Gamakatsu R17-3FTのみ#10がなくて#12となってしまいました。m(_)m
今回は、あくまで私の主観によるレビューなので、環境や使い方、サイズによって良し悪しは大きく変わると思いますので、参考程度にお願いしますね!

各フックで夏の定番、ピーコックパラシュートを同じ素材で同じように巻いて、何時もの中津川ダム上と下で試してきました。

最初は中津川ダム上で!

トップバッターは、「Gamakatsu R17-3FT #12」!!

何時もの小さな落ち込みが連続するポイントに差し掛かり、R17-3FTで巻いたフライを流すと、

いきなり、キターーーっ!!

何時もとなにかか違う。 ヤマメじゃないぞ!!

なんと、めちゃくちゃ立派なイワナをゲット!!

ダム上の釣り人が多いめちゃくちゃプレッシャーのかかってる渓流で、こんな立派なイワナが釣れるとは。 めちゃ感動です!!
金峰山川のフッきれな気持ちが、少し癒されました。 (^^)

 

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Gamakatsu R17-3FTは、さすが、ナノスムースコートが効いているのか、フッキングも抜群でバラすこともなく、見事にイワナをキャッチできました。もちろん、写真を撮った後はイワナに感謝してリリース!! もう、釣られるなよ。 って、釣っておきながら w

その後、フライを「MC206BL #10」に替えて釣り上がってみましたが、反応はいまいち。(フックのせいじゃないですよ w)

途中、倒木が川を塞いでいて頑張れば越えらそうでしが、時間も遅かったし無理せず、ダム下に移動することにしました。

そんなこんなで、フックをいろいろ試してきたので、勝手にレビューさせて頂きまます!!

レビュー結果発表!!

● TMC206BL #10のレビュー

オススメ度  ★★★★★
フッキング率 ★★★★★
バレ率    ★★★★☆
強度     ★★★★★
タイイング   ★★★☆☆
コスパ     ★★★☆☆

このフック、どう見ても「つ」の字!! w シャンクの微妙なカーブとアイの角度が、とっても特徴的なフックです。
アップアイがうまく作用してるのか、ラインを引くと直ぐにフックが上を向く感じでフッキングが素早く行えるようです。なのでスレたトラウトにもフッキング率抜群!!強度もガッチリしていて大物もにも十分対応できそう。ポイントの角度がよいせいか、バラシもほとんどなしです。 独特な形から、タイイングは出来上がりのイメージが解りにくいが、シャンクのカーブを活かして、微妙にお尻が垂れた何とも虫っぽいフライができます。 シーズン後半戦に向けてカディス等を巻くと、エルクヘアの角度が斜めに跳ね上がる感じでカッコいい、そしてお尻は微妙に垂れた感じのカディスができあがり、アピール度高そうないかにも釣れそうなフライができます!! このフックは 若干重めなのでハックルを多めに巻いたり、こまめにフロータントを付けたりと、浮かせる対応が必要となりますが、トータル的にとてもお勧めのフックです。

Gamakatsu R17-3FT #12のレビュー

オススメ度  ★★★★☆
フッキング率 ★★★★★
バレ率    ★★★★☆
強度     ★★★☆☆
タイイング   ★☆☆☆☆
コスパ     ★☆☆☆☆

このフックの一番の特徴はナノスムースコートという刺さりやすくする為の特殊なコーティングが施されていること。 良くも悪くも刺さるは刺さる本当によく刺さる。w お陰で抵抗なくフッキングし、フッキング率は超抜群です。 が、その抜群の刺さりが裏目にでることも。 持ってるフライを手から放そうとしたら手の皮に軽く刺さっていてフライが離れないとか、ちょっとしたものにすぐフライが刺さってしまい扱い難くくとても気を使います。 そして、何よりナノスムースコートの弊害でタイイング時は巻いているスレッドが滑ってしまって巻くのが難しいのだ。 瞬間接着剤を塗るなどして対策が必要です。 フックとしての性能は、独特な広めのベンドとキュッと上に向いたポイントの角度が効果を発揮し、バレにも強いです。 ワイヤーが細くて軽い割には強度があり、大物にも十分対応可能です。 素材が鋼鉄に近いのでしょうか、強度はあるが、あっけなく折れることもあるそうです。 このフックはその軽さとフッキングの良さを活かして、落ち込みが連続するところや激流の中を攻める時とかに威力を発揮しそうです。 ただ、このフック、コスパ最悪!! めちゃ高いです w 1ケースの価格は他のフックとそれほど変わらないですが、14本しか入っていのです。バリバスの半分以下です。

VARIVAS 2120WB #10のレビュー

オススメ度  ★★★☆☆
フッキング率 ★★★☆☆
バレ率    ★★★★☆
強度     ★★★★☆
タイイング   ★★★★☆
コスパ     ★★★★☆

私はこのフックを一番多く使ってます。お手頃で全体的にバランスがよいので使い勝手が抜群です。シャンクが真直ぐなのでタイイングもやり易い。 ゲイプが狭目で後ろに行くほどカーブが急になってます。(車でコーナーを攻める時、一番嫌なカーブですね!w)。 その為か重量バランスも良く浮いてるときの姿勢も安定してます。 ポイントの位置は後ろよりで、貫通性とバレ難さを両立させた独特な形状をしてます。 強度もドライフライ用としては太めのワイヤーで十分。大物にもびくともしません。  その割に重たいという感じもなく扱いやすいです。 ポイントの形状からか若干フッキングし難いことがあるようですが、ちゃんとタイミングが決まればバッチリフッキング出来ます。 しっかりフッキングすれば、ポイントの形状が効いてバラシには強いです。 1ケース 30本入りとお手頃な価格と、バランスの良さで、スタンダードなフライフックとしてお勧めです!! 使い勝手の素直さから練習にも向いているので、初心者の方にもおすすめです。 親子フライ教室用のフライは殆どこれを使ってます。

VARIVAS 2200BL-B #10のレビュー

オススメ度  ★★☆☆☆
フッキング率 ★★★★☆
バレ率    ★★☆☆☆
強度     ★☆☆☆☆
タイイング   ★★★★★
コスパ     ★★★★☆

最後は、バリバスの2200BLです。このフック、形状は真直ぐな短いシャンクからお尻が落ちた感じのベンドの形状で、ピーコックやアントを巻くと、お尻が水面下に沈みこむ、とてもアピール性の高いフライが巻けるのが最大の魅力! スレたトラウトに抜群の効果を発揮するフックです。 大きさのわりに軽量でバランスもよく、激しい流れにも向いてます。 フッキング率は良いのですが、このフック、ワイヤーが細いのと大きくカーブしたベンドの形状のせいか、強度が弱く、強い力がかかるとポイントが下に向いてしまうようで、大物や暴れるトラウトのバレ率がめちゃくちゃ高いです。 実際にタイイングをしているときもワイヤーがフニャフニャしている感じがわかります。 このフックの使い方としては、他のフックのフライでは反応しいないスレたトラウトを一か八か一発狙いで狙う時によいかも。 ただし、最後に強度不足でバレてしまう可能性があるのでバーブレスより同じ形のバーブのあるこちらのフック「VARIVAS 2200」がお勧めかも。(管理釣り場等ではバーブ付きは使えないところが多いのでご注意を!)
値段もお手頃(1ケース30本入り)で、フックの形状もとてもよく、良いフライが巻けるので、ベンドの強度やポイントの角度を工夫してバレに強いフックに改良して頂けると2120WBと共にスタンダードなフックになること間違いなしなんですがね!! バリバスさん、宜しくお願いします!! m(_ _)m

まとめ

今回は4つのドライ用フライフックを試してきましたが、その結果、攻める釣り行きでは、TMC206BLを主に、浮力が必要な激しい流れの中や落ち込みなどはGamakatsu R17-3FTを使用するというように使い分けていきたいと思います。 バリバスの2120WBと2200BLは手頃な価格と使いやすさから、練習がてらの普段の釣り行きや管理釣り場などで使っていきたいと思います。

次はいよいよ金峰山川へリベンジに!!

今回は金峰山川のリベンジに燃えている中、自分にとって理想のフックを見つけるために色々試してみた。私のような未熟者が勝手にレビューしてしまいましたが(メーカーから苦情が来そう。。)、その中で感じたことはフックによって、タイイイングも含め、こんなにも感覚が変わるんだなぁ。と、その違いに正直驚きました

今回私が試したフックを他の人がレビューしたら、また全然違った結果となると思います。 それだけフライフィッシングと言うのは、基本をしっかりマスターして、如何に自分に合った釣り方を見つけ出していくか、そんなところが奥深くて、楽しく魅力的な釣りなんだと、つくづく思いました。

さて、次回はいよいよ金峰山川のリベンジです!! レポをお楽しみに。